入力したデータを(過去)確定したら、その後の「データの変更」も、「過去確定の解除」もできなくなった

「過去確定」とは、入力・編集作業が終わり、そのレコードに関しては「今後は一切変更はない」、との判断から行う過去の記録の確定作業です。

人事においては、過去に確定してしまった事実を後から変更することは矛盾であるのみならず、大きな誤りに直結する場合があり、それを防止するために、一旦「過去確定」した記録は不用意には変更できないようにしてあります。これを解除することは、たとえ「システム統括責任者権限」でもできません。これを解決するためには、「システム統括責任者権限」と「監査人権限」の二つの権限を同時に有する権限でサインオンする必要があります。

この二つの権限を同時に持った場合に限り、「過去確定」のチェックを解除し、その後、レコードのデータを変更・削除することができます。

このための操作は、まず、一旦「システム統括責任者権限」(例:master)でサインオンします。その後に、「システム保守」⇒「システム基本環境の設定」⇒「過去訂正」の順に画面を追い、「過去訂正許可」のチェックをOnにします。すると「過去訂正許可」のための監査人用のサインオン画面を表示します。

サインンオンIDを「auditor」とし、パスワード(初期値は「password」)を指定すると完了します。これで、これら二つの権限を同時に有することになります。この権限は非常に強力で、あらゆるデータを削除・変更ができますので、使い方を誤ると大変危険です。慎重にご利用下さい。