ある特定の社員だけが、「扶養家族手当」の指定が拒否されたり、「スキル・免許・資格手当」の支給を指定しているにも拘わらず、計算値がゼロ査定になったりと、給与に反映されない

当該社員の基本的な区分(社員異動記録で指定)に誤りがあります。

基本的な区分とは、「社員区分」、「職能格」、「職位」、「職種」、「部門機能」、「地区ID」、「株主区分」です。この内の一つでも、当システムの「各種区分コード登録」に登録していない区分コードになっていると、「妥当な社員データ」としては認められなくなり、手当て計算などが行われません。

そもそも「登録していない区分コード」が特定の社員に入力されること自体は、本来は発生しません。しかしながら、次のようなケースに起こります。

過去において、登録されていたある区分コードを、ある特定の社員の異動記録に記録します。その後、その事自体を忘れて、「各種区分コード登録」画面で、当該区分コード自体を削除してしまったり、あるいは、地区IDのような場合は、新たな地区IDを追加するのではなく既存の地区IDを変更してしまったりした場合に、その地区IDを既に指定されている既存の社員は、「誤った地区に存在している」と解釈されてしまうことになります。

この場合は、この社員の異動記録が誤っていると解釈され、処理から除外されます。解決は、この社員の異動記録を、現在登録済みの区分コードに変更するか、あるいは、各種区分コードで削除や変更してしまったものを元に戻して登録しなおす、あるいは、変更したものを元にもどした上で新しい区分コードを追加します。

いずれにしろ、既存の各種区分コード(の意味を)を、「途中から」不用意に変更したり削除したりすることは、トラブルの波及が心配されますのでなるべく回避するようにして下さい。